西郷真央「もっともっと上を」 メジャーで得た自信と不安

65位で終えた西郷真央。メジャーで4日間戦えたことは自信になった(撮影/村上航)

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 最終日(23日)◇ザ・クラブatカールストン・ウッズ ジャック・ニクラスシグネチャーC (テキサス州)◇6884yd(パー72)

25位で決勝ラウンドに進んだ西郷真央は、週末にスコアを崩して通算11オーバー65位で今季メジャー初戦を終えた。

予選通過をかけた第2ラウンド。西郷は左サイドに池がひろがる後半5番のティショットで3Wを握りファアウェイに置いた。2打目をピン手前2mにつけて5個目のバーディ。「勝負をかけなきゃいけないところは3W」という現状は、まだドライバーを100%の自信を持って振れていないことも意味している。

ショットはまだ100パーセントの自信をもって振れていない(撮影/村上航)

その第2ラウンドはフェアウェイキープ率92.9%(13/14)をマークし、5バーディ、1ボギーの「68」。73位から25位に大きく順位を上げたが、決勝2日間は思う通りのゴルフができなかった。2日間のフェアウェイキープ率は5割に低下。天候の影響で大きくコンディションが変わったグリーンにも対応できず「78」「79」とスコアを崩し、「すごく悔しい」と振り返った。

ドライバーショットは昨年末から徐々に調子を取り戻していたが、今週は「したくない動きをしてしまう」と日を追うごとに感覚が悪くなった。それでもメジャーで予選通過できたことは自信につながった。「オフの時を考えたら、ここに来られたことも奇跡みたい。ティショットでドライバーを選択できる調子にもっていきたい」と表情は暗くない。

ドライバー完全復活まで、あと少し(撮影/村上航)

2022年8月「AIG女子オープン」以来の海外メジャーは、上位を望める位置から65位。「いまの自分の実力を全部出し切っても、ここまでしかいけない。もっともっと上を目指したい」と、向上心はいっそう高まった。

このあとは帰国し、次週の国内女子ツアー「パナソニックオープンレディース」(4月28日~ 千葉・浜野GC)にディフェンディングチャンピオンとして出場する。(テキサス州ザ・ウッドランズ/谷口愛純)

帰国後はディフェンディング大会が待っている(撮影/村上航)

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