長崎県大村市議選は里脇さん実績掲げ復帰  統一地方選後半戦

支援者と抱き合って当選を喜ぶ里脇清隆さん=23日午後11時10分、大村市富の原2丁目の選挙事務所

 統一地方選後半戦の長崎、佐世保、大村3市議選と、西彼長与、時津、東彼東彼杵、川棚、北松小値賀5町議選は23日夜から24日未明にかけ、新議員が続々と決まった。当選者たちは支援者らと歓喜に浸る一方、人口減対策や経済活性化など山積する地域課題を前に決意を新たにした。
 定数25に対し28人が立候補した大村市議選は、無所属元職の里脇清隆さんが6回目の当選を決めた。
 里脇さんは1995年の市議選で初当選し、2009年まで2年間は議長を経験。15年に県議選に出馬し当選したが、2期目を目指した19年の選挙で落選した。
 一度は「政治の道をあきらめた」が、この4年間で大村には多くの課題が残されていると実感。市庁舎建設や環境センター建て替えなど大型事業を控える中で「原点に立ち返り、市議会の調整役として働きたい」と出馬を決意した。
 選挙戦ではこれまでの経験や実績を掲げ「即戦力」をアピール。行財政改革などを訴え、支持を拡大していった。当選が決まると事務所に集まった支援者と喜びを分かち合い、「市民のための市政と未来に希望が持てる町づくりを実現したい」と決意を述べた。

© 株式会社長崎新聞社