開校!教科書に縛られぬ「アメージングカレッジ」小学部が東松山で 校長も実力ある人材 バックアップ強力

開校した新しい教育の実践研究機関「アメージングカレッジ」(同校提供)

 新たな教育概念を生み出す実践研究機関「アメージングカレッジ」の小学部が12日、埼玉県東松山市で開校した。校長は元公立小学校教諭の岩崎千佳さんが務め、子どもたちの好奇心から学びを創造することを目指していく。

 教育理念に「子どもがつくる」「大人を育てる」「未来をそうぞうする」を挙げ、子ども自らが学びを選択できる未来を掲げる。教科書に縛られない独自のカリキュラムを編成し、実践を通じた非認知能力の育成などを図る。

 岩崎さんは2005年から、大阪府内で公立小学校の職員として勤務。国立大付属小の副校長だった16年には、社会課題に対して多角的なアプローチをする力を養うための新教科「未来そうぞう科」を提案し、文部科学省の研究開発指定校に選ばれた実績を持つ。

 学校は冠婚葬祭互助会業の「アルファクラブ武蔵野」(さいたま市大宮区)の紹介で、東松山市の旧結婚式場を校舎に利活用。理念に共感した同社が「一般財団法人まごごろ財団」を立ち上げ、事業全体のバックアップを行う。

 開校前に実施した式典で岩崎さんは「あらゆる教育の問題を現場で痛感していた。新たな教育の概念を生み出す一つの手段として、未来を創造する道のりを描くことができたら」と力を込めた。

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