スペイン1部バレンシアが苦境に陥っている。
23日の第30節エルチェ戦に勝利したものの、順位は18位で依然として降格圏のまま。かつて2季連続でチャンピオンズリーグ決勝進出を果たした名門は降格の危機に直面している。
ここでは、そのバレンシアがクラブ史上最大の成功を収めたと言える輝かしき時代のユニフォームをご紹介したい。
1999-2000 ホーム
バレンシア 1999-2000 Luanvi ホーム
選手:クラウディオ・ロペス
バレンシアの歴史で欠かせないユニフォームの一つは、この1999-2000モデル。クラブ史上初のチャンピオンズリーグ決勝に進出を果たした思い出深いユニだ。
CL決勝はレアル・マドリーに0-3で敗れたが、1993-94シーズンからのパートナーだったサプライヤーLuanviの最終シーズンを準優勝という成績で飾った。
2000-01 ホーム
バレンシア 2000-01 Nike ホーム
選手:ガイスカ・メンディエタ
99-00シーズンに続き2年連続でCL決勝進出を果たしたが、残念ながらPK戦の末にバイエルンに敗れた。
クラブはこのシーズンからNikeとサプライヤー契約を締結。その最初のホームキットは当時の同ブランドのテンプレートをベースにしつつも、差し色の黒が全体を引き締める。
2004-05 サード
バレンシア 2004-05 Nike サード
選手:ビセンテ・ロドリゲス
UEFAスーパーカップを優勝したこのシーズンは、サードユニフォームに赤と黄のストライプを採用。CLなどで着用している。
このカラーはかつてのバレンシア王国も属したアラゴン連合王国のシンボルカラー。現在でもバレンシア州やバレンシア市の旗や紋章に使われている色で、このキットカラーのユニを着た1979年国王杯決勝戦ではレアル・マドリーを2-0で下して優勝を成し遂げた。
2002-03 ホーム
バレンシア 2002-03 Nike ホーム
選手:ルベン・バラハ
タイトル獲得こそならなかったが、リーガ5位、CLはベスト8入りを果たしたシーズン。
ホームキットはデザインはこれまで以上にシンプルなものとなった。90年代後半のバレンシアを象徴する胸スポンサー「Terra Mitica」はこのユニが最後となった。
2001-02 ホーム
バレンシア 2001-02 Nike ホーム
選手:アメデオ・カルボーニ
右袖を黒で彩ったバレンシアの歴代ユニフォームでも異色のアシンメトリーデザイン。このユニを着て70-71シーズン以来となるリーグ優勝を果たした。
このシーズンの胸スポンサーは通信会社の「Metrored」。好条件でのスポンサー契約だったが同社の倒産により、たった1年で契約は終了に。
2007-08 アウェイ
バレンシア 2007-08 Nike アウェイ
選手:ダビド・ビジャ
色鮮やかなオレンジのがバレンシアらしいアウェイユニフォーム。リーガは10位と振るわなかったが、9年ぶりにスペイン国王杯を獲得した。
エンブレムはホーム、アウェイともに1941-42シーズンの1部リーグ初優勝を讃えた特別仕様。胸スポンサー「TOYOTA」はこのシーズンが最後となった。
2003-04 ホーム
バレンシア 2003-04 Nike ホーム
選手:パブロ・アイマール
袖を黒く塗ったこのユニフォームはクラブの歴史上に輝く重要な一着だ。2年ぶりにリーガを制覇し、UEFAカップはマルセイユを撃破して国際タイトルを獲得。リーグとUEFAの2冠を達成したこの記念すべきシーズンから、胸には「TOYOTA」のスポンサーロゴを付けている。
スペインとフランスの名門同士によるUEFAカップ決勝戦は、バレンシアが前半終了間際にPKで先制。後半13分にも追加点を挙げたバレンシアが2-0で勝利し、見事に初優勝。
99-00、00-01と2シーズン続けてUCL準優勝に終わったバレンシアだったが、このUC優勝で幾らか溜飲を下げたのであった。
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