三川内焼、知ってもらう機会に「はまぜん祭り」 佐世保・1日からイベントさまざま

「はまぜん祭り」をPRする金氏実行委員長(中央)ら=佐世保市役所

 長崎県佐世保市の伝統工芸品、三川内焼の窯元散策を楽しむ「三川内焼窯元はまぜん祭り」が5月1~5日、三川内皿山一帯で開かれる。17の窯元が参加し、さまざまなイベントがある。
 陶磁器を焼成するとき、ゆがみを防ぐために器の下に置く使い捨ての道具「はまぜん」に感謝し、三川内焼に親しんでもらおうと窯元でつくる実行委が開催し、37回目。
 新企画として、コーヒーやお茶を三川内焼で味わう試飲会を開催。アイスコーヒーを提供するコーヒーショップの試飲会は3~5日の午後1時半~5時、長崎国際大の茶コンシェルジュによるお茶カフェは3日午前9時~午後5時。
 昨年から始めた「はまぜんフォトコンテスト」は、「#はまぜんフォト2023」をつけて投稿した三川内焼の写真の中から10人に商品券を贈る。
 祭り初日は午前10時半から陶祖先神社で「はまぜん供養」。期間中、1日2回(午前11時、午後3時)のオークションや絵付け体験などもある。
 また、同市は1~3日、会場で、ふるさと納税を呼びかけ、返礼品として三川内焼のクーポン券をPRする。
 祭り会場と三川内焼美術館、JR三川内駅を結ぶシャトルバスも運行する。
 金氏健多実行委員長は「産地の風景を見て、つくっている人と話して、焼き物を深く知ってもらう機会なので、多くの人に来てほしい」とPRしている。

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