巨大後発地震へ備えを万全に 岩手県が注意情報想定で初訓練

後発地震を想定した初の訓練で、地図に情報を書き込む職員

 岩手県は24日、県庁で巨大後発地震に注意を呼びかける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」に対応した訓練を初めて行った。昨年12月から運用されている同情報発表後、巨大地震が発生し津波が到達したと想定。県や県警、消防、自衛隊の約90人が事前に準備できる利点のほか、情報共有の課題も確認した。

 マグニチュード(M)7.1の地震を受け気象庁が注意情報を出した3日後、最大震度6強の地震と津波を想定した。情報収集は、先発地震に伴い会議室に机や地図があらかじめ設置された状態で開始。統括、対策、広報など6班に分かれて電話やインターネットで沿岸部の振興局から情報を集め、地図やホワイトボードに書き込んだ。

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