観光シーズン見据え商戦本格化 岩手県内関連商品売り上げ復調

大型連休を控え、旅行に使うスーツケースを求める買い物客(左)=盛岡市菜園・カワトク

 観光シーズンを見据えた旅支度が岩手県内で進んでいる。来月、新型コロナウイルスが感染症法上で5類に移行されることも追い風に旅行や帰省を計画する人が増加。スーツケースやお出かけ用衣類などの商戦が本格化し、アウトドア用品の注目度も高まっている。大型連休が迫るとあって、県民はコロナ禍の制約から解かれ春を満喫しようと胸を高鳴らせる。

 盛岡市菜園の老舗百貨店カワトクでは、かばんなどを見定め旅の準備を進める客の姿が目立つ。スーツケースの購入にとどまらず、車輪の修理を依頼する人も少なくない。

 28日~5月7日の東北・北海道新幹線の指定席予約状況は、13日時点でコロナ禍前の2018年比98.5%にまで回復。東北新幹線の脱線事故があった22年比では310.8%と大幅に増え、県境をまたぐ人の往来は活発になる見込みだ。

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