ポルトガルの名門スポルティングで主力として活躍する守田英正。
先日、ヨーロッパリーグではユヴェントスに敗れ惜しくも準々決勝敗退を喫してしまったが、27歳の日本代表MFのパフォーマンスは素晴らしいものだった。
最近のプレーは余裕すら感じさせており、週末に行われたポルトガルリーグのギマランイス戦では、こんなスキルも披露していた(動画5分38秒から)
エリア内でボールを受けると、奪いに来た相手選手を華麗に股抜き!ラストパスを味方が外してしまったためアシストは付かなかったが、創造性あふれるプレーだった。
Jリーグ時代、川崎フロンターレではアンカーを務めるなど卓越した守備能力とビルドアップが目立っていた守田。
しかしポルトガルではより攻撃的な仕事を求められ、特にスポルティングへ移籍してからは迷いなくエリア内へ侵入していく姿が目立っている。
その結果、今季ここまでリーグ戦24試合に出場して5ゴール。この試合では47分にペドロ・ゴンサウヴェスの先制弾をお膳立てし、今季4アシスト目を記録した。
守田は2018年に流通経済大学から川崎へ加入。3シーズンにわたってJリーグでプレーした。
当時の川崎といえば爆発的な攻撃力を誇っていたが、守田は公式戦で決めたゴールはわずかに2つ(※J1で1点、ルヴァンカップで1点)。この数字がまさに「当時の守田」を表している。
リーグ戦で唯一決めたゴールがこちら。川崎での最終年となった2020シーズンの明治安田生命J1リーグ第33節、浦和レッズ戦でのものだ(動画1分16秒から)
興梠慎三のPKで序盤に1点を先制された川崎だったが、53分、三笘薫のパスを受けた守田がエリア手前から右足を一閃。ゴール右隅に突き刺してみせた。
チームメイトの喜びようからも守田のゴールが「珍しいもの」であることがなんとなく伝わってくる。試合はその後、三笘と小林悠のゴールで逆転した川崎が制し、この年のホーム最終戦を勝利で飾った。
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現在、スポルティングでのプレーが高い評価を受けている守田。もしかしたら2年連続のステップアップも夢ではないかもしれない。