G7サミット会場は厳戒態勢 海からの侵入防ぐ フェンス設置 広島・元宇品地区

G7広島サミットを直前にして地元は緊迫しています。主会場となるホテル周辺でも警備が強化されています。

G7サミット開幕まで残り1か月を切った、広島市南区の元宇品地区です。

末川徹 記者
「サミット会場となっているホテルをバックに道を進んでいきますと、海を一望することができます。だいぶ景観が変わりました。柵が等間隔で設けられています。わたし、身長175センチあるんですけどもそれよりもはるかに高いです」

海岸に沿って整備された遊歩道に現れた柵。設置される前後を比べると、その違いは、一目瞭然です。

末川徹 記者
「こちらでは、すでにフェンスの網が張られています。上には『監視カメラ』でしょうか、設置されています」

元宇品地区は、周りを海で囲まれているため、海上での警備がより一層重要ですが、それだけではありません。

末川徹 記者
「海沿いに設置されていた柵の土台なんでしょうか。山沿いの道路にもこうして設置されています」

山へ続く、せまい遊歩道でもフェンスの完成に向けて作業が進んでいました。

また、人の目につきやすい場所には、ドローンの飛行禁止を呼びかける張り紙もありました。周辺を通りがかった人は…

住民
「ふだんとは違う様子になってきて、ものものしい。しょうがないが、怖い感じもする」

末川徹 記者
「サミット会場につながる唯一の橋の手前には広い敷地があります。プレハブや白い建物が建設されています。まだ工事車両があるので、完成はしていないようです。入口付近は何ができるのでしょうか」

2016年の伊勢志摩サミットの期間中、会場がある島の手前には「保安検査場」が置かれました。島の中に入れるのは、住民や出入りの業者など、ごく一部の人だけです。

保安検査場では、IDカードを見せたうえで、金属探知機などによるチェックを受けていました。

元宇品地区の住民
「警察官が訪ねてきた。『何人いますか?』など。“サミット成功” が元宇品住民の願い」

サミット成功のための「安全確保」へ…。開幕までに急ピッチで工事が進められています。

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