「あのお兄さんたちが作っている野菜なんだなあと」 地元の特産 “広島菜” をこれからも 収穫体験と農家ランチ

広島の特産「広島菜」の産地で消費者に収穫や農家ランチを楽しんでもらう催しがありました。参加者の反応はどうだったのでしょうか?

広島菜最大の産地・広島市安佐南区川内地区です。23日、地区内の畑を消費者が訪れました。

川内若農家の会 上村隆介 代表
「これを今から収穫してもらいます」

企画したのは、畑と台所を結ぶ活動をする市民のグループ「むすぶ広島」と、地元若手農家の会です。

指導役の農家
「こんな感じ」

農家が、重さ2キロ近くある広島菜の収穫のお手本を示しますが…

参加者たち
― いかがでしたか?
「意外に堅かった」
「漬物大好きでよく食べたんですけど、こんなに大きいっていうのを初めて間近で見て、なんかちょっと感動しています」

川内若農家の会 上村隆介 代表
「消費者の人とふだん、笑って話をすることがないので、本当、うれしいですね」

背景には宅地化が進み、地区内の農地がこの50年で5分の1に減った危機感があります。

むすぶ広島 花井綾美 代表
「ご覧のように本当に宅地になってしまった中で『農業を守って』という気概でみんな、やっとりますので、ぜひ、これからご支援お願いします」

参加者
「あらためて、すごいなと思った。この(住宅地の)中でも広島菜ができるんかなっていうのは感じました」

昼食は、農家の家でお好み焼きです。キャベツの代わりに入れるのは「ミニ広島菜」。広島菜の間引き菜です。

川内若農家の会 上村隆介 代表
「 “川内焼き” です。勝手に命名しました」

初めて食べる「川内焼き」に子どもたちも興味津々です。

参加者たち
― 味は?
「おいしい」

シニア世代は…
― 広島菜に合いますか?
「違和感なくてね、おいしいよね。しっかり売り出したらいいと思います」

3時間の産地体験が終わりました。

参加者たち
「できた野菜しか知らない子どもにとっては、とてもいい経験だったかな。土はやわらかいとか、水はこう流れているとか、感じとれたんで」
「作られている方に直接、会えたことが一番よかったなと思っていて」
「あのお兄さんたちが作っている野菜なんだなあ、しっかり食べようと思えるかなと思っています」

農家
「これからがんばっていこうという気持ちになりました。ありがとうございます」

むすぶ会では、今後もこうした催しをする計画です。

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