チャットGPTを活用し自動接客 横浜の企業が新サービス 人手不足やコスト削減期待

新サービス「anybot for ChatGPT」を発表するエボラニの宋社長=横浜市港北区

 ITスタートアップ(新興企業)のエボラニ(横浜市港北区)は、対話型の人工知能(AI)「チャットGPT」を活用し、無料通信アプリLINE(ライン)などで自動接客するサービスの提供を始めた。チャットGPTに自社の製品・サービス情報を学習させ、あたかも人が回答しているような自然なやりとりを可能にした。企業の人手不足解消やコスト削減が期待できるという。

 同社は、2018年の設立。自動応答システム「チャットボット」を使った接客・販売促進ツール「anybot(エニーボット)」を開発し、LINE上での飲食店の予約やメニューの注文、アパレルブランドの販売キャンペーン参加など多様なサービスに対応している。

 新サービス「anybot for ChatGPT」は、企業のホームページ(HP)やLINEなどで、AIが営業・接客スタッフの代わりに商品を説明。カスタマーサポート業務を自動化する。

 同社によると、チャットGPTに自社情報を組み込み、公式LINEアカウント上での展開を可能にしたのは世界初。中国出身の宋瑜(そうゆ)社長は「人手不足の解消だけではなく顧客満足度の向上や、社員育成のツールとしても活用できる」と話す。

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