小学校の入学を控えた子どものランドセルを選ぶ「ラン活」が早くも始まっている。県内の商業施設には特設コーナーができ、色とりどりの商品がずらり。下見や予約をしようと、親子連れが足を運んで品定めをしている。売り場の担当者は「ゴールデンウイークが最初のピークになりそう」と来客の増加を見込んでいる。
別府市のゆめタウン別府には74種類が並ぶ。同店によると、今月1日に特設コーナーを設けてから毎日、複数組の客が訪れている。軽さや安全性を重視して選ぶ人が多いという。
14日に家族で来店した同市弓ケ浜町の会社員高野圭司さん(49)は「できるだけ軽く、使いやすいものがいい。本人が気に入るものを選びたい」と商品を手に取って確かめていた。娘の桃子(とうこ)ちゃん(5)は「いろんなランドセルを見られてうれしかった。ピンクのがいい」とお気に入りを見つけたようだ。
大分市のトキハわさだタウンは、米航空宇宙局(NASA)のために開発した衝撃吸収素材を使った商品や、海外の有名ブランドなど「百貨店ならでは」の品ぞろえを売りにする。「最大で400種類を置いている。とっておきの一品を探してほしい」と話す。
両店によると、ランドセル商戦のスタートは年々早まっており、家族そろって出かけやすい今月末からの大型連休に客数が伸びると予想している。早めに「ラン活」を始める人は、高品質で価格帯も高めのものを選ぶ傾向があるという。
女の子には紫や水色、男の子には黒が人気。他人と違う特徴を求める客に向け、虹色の刺しゅう糸を施したものや複数の色を使ったバイカラー商品も出ている。