大分市でハウスミカンの初競り式 平均単価は平年並み【大分県】

今シーズンも上々の出来栄えのハウスミカンをPRする生産者=24日、大分市豊海

 ハウスミカンの初競り式が24日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。佐伯、杵築両市から900キロが入荷した。生産量全国3位を誇る甘みたっぷりのブランドを生産者がPRした。

 県柑橘(かんきつ)研究会の木村房雄会長(73)=杵築市守江=が「燃料や資材の高騰で、今までに経験がない厳しい状況だ。ブランドを守るために高値をお願いしたい」とあいさつ。木村会長らがハウスミカンの入った化粧箱を市場関係者に贈った。

 午前7時半すぎから始まった競りでは、仲買人が次々と競り落としていった。平均単価は1キロ当たり2463円で平年並み。最高値は5キロ箱で昨年より2万円高い17万円だった。

 JA全農おおいたによると、県内の栽培面積は14.4ヘクタールで生産者は65人。今年の生産量は530トンを計画している。9月上旬まで県内や関東、福岡の市場に出す。最盛期は中元需要が高まる7、8月の見込み。

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