温泉でフワフワ「宇宙遊泳」気分 日田市に大型連休向け家族風呂【大分県】

宇宙遊泳のような入浴を楽しむ女性従業員(手前)とナビゲーター役の森寄幸さん(左)=日田市高井町の夜明薬湯温泉
「宇宙温泉」をPRするナビゲーター役の森寄幸さん(右)ら。更衣室も宇宙を連想させる飾り付けにした

 【日田】日田市高井町の夜明薬湯温泉は、大型連休向けに「宇宙遊泳」のような気分が味わえるユニークな家族風呂を用意した。救命胴衣を身に着けて温泉に浮かび、家庭用プラネタリウムで星空を眺める―という企画。29日から5月7日までの期間限定。予約を受け付けている。

 「おんせん県おおいた」と「宇宙港」で盛り上がる大分県の観光地として、魅力発信につなげようと従業員の森寄幸さん(63)が発案した。

 泉質はナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉。「ぬるっとした温泉。閉店後に漬かってみたら、真水に比べて浮きやすいことに気付いた。フワフワしながら『宇宙みたいだ』と思ったことがきっかけ」という。

 17日の実演練習では、ナビゲーター役の森さんが入浴客役の女性従業員を案内。女性が宇宙服のようなサウナスーツの下に救命胴衣を着込んで温泉に入ると、手足を動かしても沈むことなく「遊泳」できた。赤や紫色に変化するプラネタリウムの星空も満喫した。

 森さんは「科学技術の進歩で一般人の宇宙旅行も現実的になってきた。温泉資源の豊かな大分で、一足先に宇宙温泉を楽しんでみて」と呼びかけている。

 料金は50分2千円。営業時間は午前10時から午後8時。5月2日は休業日。救命胴衣の貸し出しは無料。希望すればサウナスーツの有料レンタルもできる。

 予約は夜明薬湯温泉(0973.27.2809)。

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