ノーベル賞の梶田氏が7月講演 茨城・東海 宇宙や物質の起源に迫る

梶田隆章氏(J-PARCセンター提供)

2015年のノーベル物理学賞受賞者で日本学術会議会長の梶田隆章氏(64)=東京大卓越教授=の講演会が7月1日、茨城県東海村船場の東海文化センターで開かれる。素粒子ニュートリノを通じて宇宙や物質の起源解明に挑む最先端の研究を、子どもたちや一般に分かりやすく紹介する。J-PARCセンター主催。入場無料。

梶田氏はニュートリノに質量があることを発見し、ノーベル賞を共同受賞したほか、岐阜県飛騨市の観測装置スーパーカミオカンデで、地球の大気で生じる「大気ニュートリノ」を観測した。当日の演題は「ニュートリノのふしぎ」。講演ではこれまでの研究で得た経験を伝える。

また、高エネルギー加速器研究機構の坂下健准教授がJ-PARCで作ったニュートリノをカミオカンデに打ち込む研究実験、東大大学院の横山将志教授は27年に始まる国際研究「ハイパーカミオカンデ」と宇宙の謎を巡り、それぞれ講演する。梶田氏や小林隆J-PARCセンター長らが小中学生の質問に答える交流セッションもある。

午後1時半開演。定員800人で多数の場合は抽選となる。専用サイトから事前に申し込む。募集期間は5月25日まで。問い合わせは(電)029(284)4578。

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