投票率、茨城の3市長選低調 日立46% 取手は最低更新

23日投開票された統一地方選で、茨城県内の水戸、日立、取手3市長選の投票率は40~30%台といずれも低調だった。24年ぶりの選挙となった日立市は46.06%と同市議選のみが行われた2019年を下回ったほか、取手市も前回に続き過去最低を更新、有権者の関心の低さをうかがわせた。投票率が最も高かったのは、五霞町長・町議選の70.04%だった。

日立市長選は過去5回連続で無投票だったことから注目を集めたが、前回選挙戦となった1999年の64.15%から大きく下がった。8年前と同じ顔触れの一騎打ちとなった水戸も42.58%で、前回19年から2.52ポイント下落した。

取手市長選は37.25%と、前回から1.31ポイント減。同市選管は、これまで緊急用に限り使用してきた防災無線を初めて活用し、投開票前日や当日に啓発したものの、選挙離れに歯止めはかからなかった。

町村長選では、茨城町長選が37.57%にとどまった。07年以来16年ぶりの選挙戦だったが、関心を欠いた。一方、五霞町は前回とほぼ横ばい、12年ぶりの選挙となった美浦は54.95%だった。

茨城町議補選を除く15市町村議選は、地域ごとにばらつきがあったものの、全体的に伸び悩んだ。前回無投票だった結城を除き、投票率が上がったのは村長選とのダブル選挙だった美浦のみで1.63ポイント増。落ち込みが最も大きかったのは龍ケ崎の5.85ポイント減だった。5割を超えたのは石岡、常総、筑西、行方、五霞、利根、美浦の7市町村。

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