塗料のかくはん機巻き込まれ作業員死亡 事故防止措置しなかった会社を略式起訴

大津区検

 滋賀県守山市三宅町の塗料製造販売「大同塗料」(大阪府豊中市)滋賀工場で昨年9月28日、男性作業員=当時(23)=が死亡した事故で、大津区検は26日までに、同社と、滋賀工場の男性次長を労働安全衛生法違反の罪で略式起訴した。11日付。大津簡裁は17日、それぞれに罰金20万円の略式命令を出した。

 起訴状によると、塗料の原料となる顔料をかき混ぜるかくはん機の回転軸部分に作業員が巻き込まれる恐れがあったのに、覆いや囲いを設けて防止する措置を講じなかった、としている。作業員は回転軸に左腕を巻き込まれてかくはん槽に転落し、死亡した。

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