節目の150戦連続出場 “シン・鉄人”時松隆光は新記録へマジック2

今週で連続出場試合数が150の節目を迎える(撮影は2023年「関西オープン」)(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇中日クラウンズ 事前(26日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

開幕前日に記者に囲まれたとき、時松隆光は「誕生日(実際は9月生まれ)とかですか?」とキョトンとしていた。2016年「日本プロ選手権」から始まった連続試合出場(日米共催のZOZOチャンピオンシップは除く)は、この大会で「150」の節目を刻む。

記録について聞いても「意識したことはないですね。こだわりもないですし…」と苦笑した。当たり前のように積み重ねてきた中で誇れるのは「(2018年の関西オープンを最後に)優勝はできていないですけど、JTに出られていることが大きいのかな」。シーズンの優勝者、賞金ランキング上位者らによる最終戦のエリートフィールドに残り続けてきたからこそ、カウントを進めることができた。

2020年から2年間はジャパンゴルフツアーの選手会長を務め、コース外でも奮闘した期間があった。30代突入を目前に控え、身体の変化を実感している。「(これまでも)全く痛くない試合ばかりではないし、違和感があるときもあった。そういうところが寝て(すぐに)とれなくなってきたのは実感している。休養も大事な年齢にはなってきたのかなっていうのも、どこかで思っています」。一方で、今季出られる試合の週を休みに充てることは「考えていない」とも話す。

連続試合出場のツアー記録は宮本勝昌が2006~11年にかけて作った「151」。時松にとってホスト大会でもある「ミズノオープン」(5月25日~/岡山・JFE瀬戸内海GC)での記録更新が見込まれているが、まずは目の前の試合に集中。今季3戦で2度の予選落ちを喫し、「(ショットとパットが)かみ合ってない。苦しいけど、こういう時期もある。いまは辛抱」と毎日を必死に過ごしている。

過去5度の出場で予選落ちがなく、前年4位の和合は「比較的短いので、飛ばない僕にとっては向いているコースだと思う。いかに持ち味を出せるか」。浮上のきっかけとするには絶好の舞台となる。(愛知県東郷町/亀山泰宏)

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