早乙女、早男姿で田植え 「元気に育ちますように」 壱岐・郷ノ浦

早乙女、早男姿で田植えをする児童たち=壱岐市郷ノ浦町庄触、宮中献穀田

 皇室行事の「新嘗祭(にいなめさい)」に新米を献上する宮中献穀事業の「お田植え祭」が22日、長崎県壱岐市郷ノ浦町であった。
 宮中献穀市奉賛会(会長・白川博一市長)が主催。3月23日に「播種(はしゅ)祭」でまかれたもみは順調に育ち、神事の後、牧永護さん(75)の献穀田(約7アール)に市立盈科小4~6年の児童17人がかすりの着物に手ぬぐいをかぶった早乙女と法被姿の早男にふんし一列に並んで苗を植えた。
 早乙女を務めた渡邉史さん(11)は「『元気に育ちますように』と願って植えました。普段着ることがない着物がかわいくて良かった」と話した。
 お田植え祭後は壱岐神楽の「豊年の舞」が奉納され、餅がまかれた。8月末ごろ「抜穂祭(稲刈り)」、10月末に「新嘗祭献穀献納式」、11月には記念米の知事贈呈を予定している。

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