平戸の熊沢三郎記念館 「庭園で穏やかな時間」

平戸庭を守る会の22周年感謝祭で公開された平戸ツツジが美しい庭園=平戸市、熊沢三郎記念館

 平戸庭を守る会(鮎川学会長、11軒17人)の22周年感謝祭が22日、長崎県平戸市岩の上町の熊沢三郎記念館で始まり、来場者が見頃を迎えた色鮮やかな平戸ツツジと新緑のコラボレーションを楽しんだ。23日午後4時まで。
 同会は2000年、市中心部で旧家を受け継ぐ市民が結成した。次世代に継承するきっかけにしようと、02年から旧家の建物、庭園数カ所をツツジの開花時期に公開。これまで会の活動を支えてくれた市民に感謝を伝えようと、4年ぶりに公開に取り組んだ。
 会場は1952年、平戸一帯で大輪を咲かせるツツジを「平戸ツツジ」と命名した故熊沢三郎氏の屋敷。庭には純白、淡い朱色など鮮やかな花を咲かせた平戸ツツジが、数多く植栽されている。ツツジの苗木、手芸品、軽食の販売、チャリティーバザーなどもあり、来場者は趣のある建物、庭園で穏やかなひとときを楽しんだ。

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