神前で気合い十分 佐野の唐澤山神社 3年半ぶり武道大会

唐澤山神社奉納武道大会で行われた剣道の試合

 【佐野】新型コロナウイルス禍で中断していた唐澤山神社の奉納武道大会が、3年半ぶりに開かれた。16日の柔道、弓道に続き、23日には剣道が同神社の境内で行われた。

 この奉納武道大会は1953年から開かれており、地域の重要な伝統行事として親しまれている。

 23日の剣道の試合には地元の佐野市と足利、栃木市の藤岡、岩舟地区から小中学生、一般の175選手が出場した。主管する佐野地区剣道連盟の北川嘉男(きたがわよしお)会長(70)は「子どもから大人まで、郷土の多くの剣士が楽しみにしている大会。ようやく再開できてほっとしている」と話した。

 試合は小学4年以下、小学5.6年、中学男子、同女子、一般男子、同女子の各部門で行われた。天候にも恵まれ、選手たちは快晴の下、神前で持てる力を存分に発揮した。久しぶりに唐沢山の山頂には選手たちの鋭い気合の声と、激しく打ち合う竹刀の音が響き渡った。

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