安心の受け皿づくり 住田・不登校や引きこもり当事者らを支援

佐々木義仁さん(右)の体験談を聞き、居場所づくりの重要性を確認した講演会

 住田町の文化政策・まちづくり学校(ふるさと創生大学、千葉修悦代表理事)は2023年度、不登校や引きこもりの当事者や家族の受け皿づくりに乗り出す。初年度は相談会や講演会、体験学習を行う予定で、教員経験のあるメンバーらが知見を生かし、これまで取り組んできた地域の活性化や文化継承とともに活動の輪を広げる。

 同町上有住の学舎で23日、東日本大震災で妻と引きこもりだった息子を亡くした気仙地区不登校ひきこもり父母の会事務局長佐々木義仁さん(73)=陸前高田市=を招き、不登校や引きこもりに関する講演会を行った。

 地域住民や近隣市町から約20人が参加。佐々木さんは実体験を踏まえながら息子が不登校や引きこもりになったきっかけや学校への対応、家族が抱いた思いなどを話し、当事者や家族への支援体制、居場所のなさを課題に挙げた。

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