怪文書が広がる…市長が支持の県議落選 「市長が爪を立てた」と町議が告訴、市長と県議も告訴 何があった

白岡市役所=白岡市千駄野

 統一地方選を巡り怪文書を配付されたとして、藤井栄一郎白岡市長と岡重夫埼玉県議が26日、春日部市役所で会見を開き、「公正な選挙活動を妨害し、名誉も棄損する。看過することができない」と述べ、怪文書の内容は事実ではないと反論した。

 藤井市長や岡県議によると、3月末から4月10日にかけ、傷害事件を巡る怪文書が白岡市、宮代町内に配布、送付されたという。2市町は9日に投開票が行われた県議選東6区の選挙区。藤井市長が支持した現職岡県議は対立候補に敗れた。

 同市長や関係者によると、藤井市長と対立候補を支持していた宮代町の川野武志町議が2月28日、同町内の飲食店で口論になったという。岡県議は藤井市長と共に、現場にいたとされる。

 川野町議は別れ際に握手した時、藤井市長に爪を立てられ傷を負ったとして傷害容疑で杉戸署に告訴した。

 藤井市長は飲食店で川野町議に一切触れていないと主張。川野町議の告訴は虚偽として告訴状を同署に提出。岡県議は怪文書が名誉棄損に当たるとして同様に告訴する考えを示した。

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