「大丈夫か心配だった」 稲見萌寧の人生“初体験”

2週間ぶりにツアーに戻ってきた(撮影/内山孝志朗)

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 事前(27日)◇浜野GC(千葉)◇6656yd(パー72)

2週前の「バンテリンレディス」開幕前に新型コロナ陽性が判明し、ツアーを離れて休養していた稲見萌寧が今週から復帰する。

「バンテリン」では開幕前日の夜に悪寒が走り、寝付くことができずに迎えた初日の朝の発熱をきっかけに陽性が判明。欠場を余儀なくされた。その後、熱と関節痛が3日間続いたというが、「それ以外の症状は特になくて、後遺症もなかった」。体が回復し、練習を再開したのは前週の21日(金)だった。

「1週間丸々ショットを打たなかったのは人生で初めてだったので大丈夫か心配だったけど、意外と打てるもんだなって感じ」と想定外だった“初体験”を振り返り、笑みをこぼした。

“人生初”の経験も(撮影/内山孝志朗)

3週前の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」から始めたスイング改造は、まだまだ道半ば。「(スイングを)変えたばかりというのもあって、あまり調子がかみ合ってない感じだった」。直近の出場2試合では予選落ちを喫し、ゴルフの調子をつかめないまま体調を崩したが、「いい休養。リセットできたというふうに考えたい」と前向きに話す。

2021年大会は3位、前年も予選通過とコースとの相性は悪くないが、「このコースは風が強いイメージ。グリーンも仕上がっているので難しくなるかな」と警戒する。

「しばらく離れてしまっていたので、試合勘が…」と不安げな表情を浮かべながら「でも、その中で今やっていることをやり切れるように。リハビリ感覚で、うまく回って予選を通りたい」と静かに闘志を燃やした。(千葉県市原市/内山孝志朗)

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