京都・亀岡に「防災士ネットワーク」 住民一人一人が災害と向き合う

かめおか防災士ネットワークの帽子

 京都府亀岡市で暮らす防災士らによる「かめおか防災士ネットワーク」の設立総会が、市役所であった。互いが緩やかにつながって学び合い、地域住民の防災意識向上に向け、活動していく。

 防災では一人一人が自分事として考え、行動することが必要とされている。民間資格の防災士は、住民の中で専門知識を広める役割が期待されており、市は昨年、研修実施機関の認証を取得し、独自に防災士養成講座を開設。受講料も通常なら約6万円のところ約1万2千円で受けられるようにし、52人が受講、合格した。

 以前から資格を取得していた市民と合わせ約120人を対象に参加を呼びかけ、24人が応じた。ネットワークでは、各防災士が自ら取り組みたいと考える活動などを議論して実現を目指すほか、訓練への参加や各自主防災会での活動など防災意識向上に取り組んでいく。活動時に着用する帽子もそろえた。

 22日の設立総会では、松井一洋・広島経済大名誉教授が講演し「『しなければならない』ではなく、一人一人がこれからどう災害に向き合っていくか、緩やかにつながり考えていくことが大事」と、今後の展開に期待を寄せた。

かめおか防災士ネットワークの設立総会(亀岡市役所)

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