パイレーツがリーグ単独トップの18勝目 ケラーがキャリアハイの10K

【ドジャース2-6パイレーツ】@PNCパーク

パイレーツは2点の先制を許した直後の1回裏に2本のタイムリーと犠牲フライで逆転に成功すると、6回裏には2本のホームランで3点を追加。投げては先発のミッチ・ケラーが2回以降立ち直り6回2失点、キャリアハイとなる10奪三振をマークする好投を見せるなど、投打が噛み合い6対2でドジャースに快勝。本拠地での3連戦勝ち越しを決めた。ケラーは無傷の3勝目をマークし、ドジャース先発のフリオ・ウリアスに3敗目(3勝)が記録されている。

パイレーツは1回表にデービッド・ペラルタの2点タイムリーで先制を許したものの、即座に反撃を見せる。先頭トゥクピタ・マルカーノがセーフティバントを決めると、相手捕手のエラーで一気に3塁まで進塁し、ブライアン・レイノルズのタイムリーで生還と1・2番コンビが機能。さらに打線が繋がり一死2・3塁のチャンスを作ると、ロドルフォ・カストロの犠牲フライ、ジャック・スウィンスキーのタイムリーで3対2と逆転に成功した。パイレーツはこのリードを6回までケラーが守り切ると、6回裏にはコナー・ジョーとカストロの2者連続ホームランで3点を追加し試合を決めた。

パイレーツはこれで直近10試合9勝1敗と絶好調で、現在ナ・リーグトップの18勝をマーク。投打に若手の活躍が目立っているが、これを支えているのがカルロス・サンタナとアンドリュー・マカッチェンの2人のベテランだ。プレー面でも一定の結果を残している両選手だが、クラブハウスでの影響力はそれ以上に大きなものとなっている。

オニール・クルーズが負傷退場し、重苦しい雰囲気となった日本時間4月10日の試合後には、両選手が「彼は必ず戻ってくる。頭を下げるな」とクラブハウスでチームを鼓舞。また、最大5点をリードしながら逆転負けを喫した同26日の試合後には、動揺をあらわにする若手選手たちを「そんなことはやめろ」となだめ「俺たちはいい野球をしている。このまま続けていこう」とスピーチし、切り替えを促した。その後チームは連勝を飾るなどその存在感は計り知れないものとなっており、若手とベテランが融合したパイレーツが2015年以来のポストシーズン進出へ突き進んでいる。

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