横須賀の原子力空母、「ロナルド・レーガン」から「ジョージ・ワシントン」に交代へ 24年後半 

2025年をめどに米海軍横須賀基地への配備方針が決まった原子力空母「ジョージ・ワシントン」=15年5月撮影

 在日米海軍司令部(横須賀市)は28日、横須賀基地を拠点とする原子力空母を、現在の「ロナルド・レーガン」から同型艦の「ジョージ・ワシントン」へ2024年後半に交代すると発表した。レーガンの改修や、艦船の海外展開の期間を10年以内と定めた米国防権限法などが交代の理由という。ワシントンの横須賀配備は2回目。  

 同司令部などによると、ワシントンは08年から15年まで横須賀に配備。17年から米国で燃料棒の交換や艦橋新造などの大規模更新工事を行っており、23年中に完了する見通し。

 両艦とも同じニミッツ級で乗組員数や大きさなどの規模は変わらず、岩国基地(山口県)と厚木基地(大和、綾瀬市)に常駐する艦載機部隊は引き継がれる。

 レーガンは米国外を事実上の母港とする唯一の原子力空母として、15年10月に横須賀に配備。近年は北朝鮮や中国を念頭に、日本海で日韓と共同訓練をしたり、緊迫化する台湾情勢をにらんでフィリピン海に展開したりしてきた。約10年に1度と言われる燃料棒の交換時期が近づき、交代が想定されていた。24年春をめどに横須賀を出港し、同年夏ごろに米国に帰還する。

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