3連続バーディでサムズアップ 渋野日向子はナイスカムバックも「まあまあ、なんとか」

「ポコポコ」のポアナ芝を克服? 渋野日向子は後半に3連続バーディ(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 初日(27日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

渋野日向子が前半2オーバーから、後半に3連続バーディを奪ってカムバック。後半4番(パー3)で3つ目のバーディを決めて親指を立てたが、「70」の内容を振り返るとスッキリしない気分が残った。

前半14番でフェアウェイからの2打目をバンカーに入れ、3打目はグリーン手前のラフで止まり、4オン1パットでボギーが先行。15番(パー5)は左に出たティショットが、隣接する練習場のそばまで曲がって連続ボギー。4打目のアプローチがピンを大きくオーバーすると、悔しそうにクラブを振った。

ショットの模索は続く(撮影/村上航)

2オーバーで後半に入ったが、「パー5で乗らなかったけど、アプローチでなんとか」と2番(パー5)のチップインバーディを皮切りに3連続で巻き返す。4バーディ、3ボギーの1アンダー32位で初日を終えた。

昨シーズンは「気持ちをコントロールすることがすごく難しかった。落としたらドドドっていく」と精神面から崩れてしまうことが多かった。「前向きに次のホールにいけている」という今季を象徴する見事なカムバックを果たしたが、「まあまあ、なんとか1アンダーで回れたのはよかった」と表情は浮かなかった。スコアをまとめた一方で、「ボギーにしちゃいけないところでしている」という前半のミスショットが悔やまれる。

昨年「全英」で優勝争いを演じたブハイと同組に(撮影/村上航)

2連続目の3番は約1m、4番は3m弱に乗せてバーディを獲ったが、「あんまり悪くも、めちゃくちゃいい感触でもない」と、ショットにはっきりとした手ごたえは得られていない。

一方のグリーン上では、昨年4月の「パロスバーデス選手権」(パロスバーデスGC ・カリフォルニア州)で苦戦したポアナ芝を克服できた。ポコポコ跳ねるグリーンに「ズタボロにされた」と117位で予選落ち。「私にしては珍しい。あまり(ポアナと)考えていないので、ストロークに集中して打てていた」としぶとくパーを拾った。

あしたは晴れ晴れした気持ちで終われますように(撮影/村上航)

あすの2日目は、比較的スコアの伸びやすい午前組(7時59分/日本時間28日午後11時59分)からのスタート。「しっかりあしたも頑張らんと」と気合を入れた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/谷口愛純)

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