サケ稚魚、3万匹を放流 宮古・津軽石川、回帰率向上のため大型化

津軽石川にサケ稚魚を放流する子どもたち

 第42回さけ稚魚壮行会(宮古鮭祭(さけまつり)実行委主催)は27日、宮古市の津軽石川河川敷で行われた。地元の園児や児童生徒ら約250人が3万匹を放流。大海原での成長を願い「元気でね」と手を振った。

 宮古漁協津軽石ふ化場で昨年12月から1月にふ化したサケ稚魚を用意した。今季は回帰率向上のため大型化を図り、従来の倍近い重さ約3~8グラム、体長7~10センチほど。半数は、同市と友好交流都市協定を結ぶ秋田県大仙市から1月に無償で提供された発眼卵から育てた。

 子どもたちは水槽に入っていた稚魚を川にやさしく放した。宮古泉幼稚園の鈴木ひかりちゃん(6)は「想像より大きかったが、かわいい」と笑顔。津軽石小5年の伊藤壮史(そうし)君は「サケは地元の大事な魚。大きくなって帰ってきてほしい」と見送った。

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