巨大ブラックホールを取り巻く「降着円盤」と中心からガスが噴き出す「ジェット」の同時撮影に史上初めて成功した国際研究チームは27日、奥州市水沢の国立天文台水沢VLBI観測所で記者会見した。研究統括者の一人で同観測所の秦(はだ)和弘助教(39)は「ジェット、降着円盤、ブラックホールという『三種の神器』がそろった」と成果を強調。さらに解析を進めて、銀河形成との関連など多くの謎の解明に意欲を示した。
秦助教、データの画像化に貢献した東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ東北事業所(同市江刺)の田崎文得(ふみえ)シニアスペシャリスト(37)、理論を基に画像の解釈を担当した八戸高専の中村雅徳教授(52)=二戸市出身=ら4人が出席した。