2023年も全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下、SF)とスーパーGT・GT500クラスに参戦している山本尚貴。SFでは2013、2018、2020年と三度王座を獲得、GT500でも2018、2020年にシリーズを制すなど国内屈指の実績を誇る山本は、近年オリジナルグッズの制作・販売にも力を入れている。
このほどパワーアップした2023年仕様のグッズラインアップが完成したとのことで、山本本人に、こだわりのポイントやロゴに込められた意図などを聞いた。
■ゼッケン『70』で日本GP・FP1の走行を打診するも“幻”に
2019年から、自らのイニシャル『NY』のロゴを入れたオフィシャルグッズを展開している山本。それぞれのアイテムに細かなこだわりが散りばめられているのはもちろんのこと、一見すると“イニシャルそのまま”に感じられるこの『NY』のロゴにも、じつは山本らしい意味合いが込められている。
「ロゴをパッと見ただけで、『山本尚貴だ』と分かってもらえるようなデザインにしたかった」という山本は、アルファベットの斜体の向きを、通常の斜体とは逆の『左に傾いた』デザインとして差別化。さらに途中からは、その横に『70』という数字も入れられるようになった。
この数字について山本は、F1などでドライバー固有のカーナンバーが採用されているトレンドを挙げ、「自分にも名前から由来するものがあったらいいなと思い、小さい頃から『ナオ』と呼ばれることが多かったこともあり、語呂合わせで『70』を使うようになりました」と語る。
じつはこの『70』という数字、2019年のF1日本グランプリ・FP1にトロロッソから出走する際にも、カーナンバーとして採用したかったものだ。山本は事前に、「一応、『70』で(走りたいと)打診はしました」という。
だが、当時のF1ではリザーブドライバー用のナンバーは1チームひとつしか登録できなかったようで、当時トロロッソのそれは『38』。そんなわけで、山本が『70』をつけて鈴鹿を周回することは叶わなかったのだという。
■推しは2種類のTシャツとバージョンアップした『ミニ・ ナオ』
そんな秘話も明かしてくれた山本の2023年の目玉グッズは、GT仕様とSF仕様が用意されたファンTシャツ(この記事のメイン写真)だ。
「それぞれのカテゴリーで、それぞれの色で、僕とともにチーム全体も応援してもらえたら」という山本の想いを反映し、今年は初めてカテゴリー別のTシャツを制作。同時に「街でも着られるような、カジュアルなTシャツを作りたい」という山本の願いを反映したデザインが採用され、サーキットの外で普段から着用しても“浮かない”ファッショナブルさを兼ね備えているのも大きなポイントだ。
TEAM KUNIMITSUからエントリーするGT仕様のTシャツは黒ベースにゼッケン『100』、TCS NAKAJIMA RACINGから参戦するSF仕様はネイビーをベースにゼッケン『64』があしらわれている。2種類を制作することになったが、その分価格を抑える配慮もなされている。
そして、キャラクターステッカーとキーリングも、山本本人の“推しグッズ”だ。昨年から展開している、山本自身のアバター的アイコン、通称『ミニ・ナオ』が描かれたこれらのアイテムでは、昨年は『ガッズポーズ』、そして今年からは『一番ポーズ』を追加。ポーズのバリエーションは「今後、シーズン中にも増えていくかもしれません」というから楽しみだ。
この他、長年山本が使用しているヘルメットのメインカラーであり、2年前からはシューズにも採用している蛍光イエローをアクセントにしたキャップ、Tシャツ、パーカー、トートバッグなどもラインアップ。これら定番アイテムの2023年バージョンでは、蛍光イエローがグレーと組み合わされるデザインとなっている。
サーキットでの観戦時のみならず、普段使いに最適なアイテムもそろう2023年の山本尚貴オフィシャルグッズ。お買い求めはautosport webショップ、商品詳細などは山本尚貴ホームページをチェックしていただきたい。