今季初ポールのルクレール「全く予想外。困難な時期に皆が必要としていた結果を出せて嬉しい」フェラーリ/F1第4戦金曜

 2023年F1アゼルバイジャンGPのスプリント・フォーマットでの金曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールはトップタイムをマーク、日曜決勝のポールポジションを確保した。ルクレールはアゼルバイジャンにおいて3回連続でポールを獲得、フェラーリに今季初ポールをもたらした。カルロス・サインツは予選4番手だった。

 ルクレールは、Q3最初のランでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の暫定トップタイムと同タイムを出し、記録した順序による暫定2番手に。2回目のランでふたりはそれぞれ自己ベストを更新したが、ルクレールが0.188秒差で勝り、ポールポジションを獲得した。サインツは、Q1で赤旗に妨げられた影響で新品ソフトタイヤを余計に使用しなければならず、Q3には1セットしか残せなかったことが不利になった。

 今回チームは、ルクレールのパワーユニットにターボチャージャーとエキゾーストシステムのシーズン2基目、サインツ車にターボチャージャー、MGU-H、エキゾーストシステムのシーズン2基目を投入した。規則で認められた制限基数内であるため、ペナルティ対象にはならない。

2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP1 2番手(1分42秒352:ソフトタイヤ/21周)
予選 1番手(Q1=1番手1分41秒269:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分41秒037:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分40秒203:ソフトタイヤ)

 またここでポールを獲ることができて本当にうれしい。獲れて当然だとは全く思っていなかったからね。チームは完璧な仕事をして、セッションをうまく管理してくれた。僕自身は自分のラップにとても満足している。

 自分たちがどのあたりに位置するのかを、スプリントとレースで確認してみよう。ライバルたちほどの競争力がないと予想しているが、全力を尽くすよ。明日のシュートアウトで走るのが楽しみだ。

(予選後の会見で語り)とてもうれしい。僕たちチーム全体が必要としていた結果だからね。F1のチームならどのチームであっても、うわさやプレッシャーといったものに対処しなければならない。それが仕事の一部なんだ。でも、そういう状況下で良いパフォーマンスを発揮するのは簡単ではない。それでも僕たちはとても良い仕事をした。チーム全員にとって素晴らしい結果だよ。

 全く予想していなかった。アストンとメルセデスの前に出られれば上出来だと思っていたのに、ポールを獲ることができた。うれしいサプライズだよ。

2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP金曜 ポールポジションを獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ)とピレリ・モータースポーツのレーシングマネージャー、マリオ・イゾラ

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP1 4番手(1分42秒899:ソフトタイヤ/23周)
予選 4番手(Q1=9番手1分42秒197:ソフトタイヤ/Q2=4番手1分41秒369:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分41秒016:ソフトタイヤ)

 今日は僕にとってとてもトリッキーな一日だった。フリープラクティスの最初から自信を持って走ることができず、しかもこのフォーマット(スプリント)では、変更して異なるセットアップを試す時間がないんだ。予選は少し混乱した展開になり、Q1でニュータイヤを2セットも使用する羽目になって、結果的にQ3には1セットしか残せなかった。全体的にうまくリズムに乗れなかった。僕のせいだ。

 日曜日には4番手から挽回していくつもりだ。今夜はマシンの感触をどうすれば改善できるかに集中していく。

 素晴らしいラップでチームにポールをもたらしたシャルルを祝福するよ。

2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

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