昭和レトロで岩手の魅力 全国的ブーム追い風に、催し盛ん

大型連休中に開催する「招福展」の準備を進める山の駅・昭和の学校の照井正勝さん=28日、花巻市下シ沢

 昭和を懐かしみ、古き良き文化を伝える動きが、県内で盛り上がっている。当時の学校を思い起こさせ、たくさんの生活雑貨も並ぶ花巻市の施設は、ゴールデンウイーク(GW)に合わせた展示を企画し、地域も協力。盛岡市では、日本文化を発信するイベントをまちぐるみで展開する。29日は昭和の日。全国的なレトロブームの中、昔ながらの風土と人情が残る岩手の魅力で行楽客をもてなす。

 七福神、招き猫、だるま…。花巻南温泉郷にある花巻市下シ沢(くたしざわ)の旧校舎を活用した山の駅・昭和の学校は28日、縁起物を集めた招福展の準備を進め、昭和の歌謡曲を全館放送する設備も整えた。

 周辺住民も地域一帯で懐かしさが感じられる雰囲気づくりに熱心だ。温泉地を囲む集落の民家50戸に屋号を示す木製看板を設置したほか、施設近くの滝につながる道を整備。観光客が立ち寄る癒やしの空間をつくっている。

© 株式会社岩手日報社