GW初日 好天恵まれ各地盛況 宇都宮で企画展やLRT乗り方教室  大田原では小学生力士がわんぱく相撲

県立博物館で始まった企画展「甲殻類ワールド」

 ゴールデンウイーク初日の29日、県内は穏やかな天気となり、各地で多くの人出があった。宇都宮市では甲殻類を紹介する企画展が始まり、次世代型路面電車(LRT)の「乗り方教室」も初開催。大田原市では小学生力士が熱のこもった取り組みを繰り広げた。

 【宇都宮】県立博物館で29日、甲殻類の生態や魅力などを紹介する企画展「甲殻類ワールド」(同館、下野新聞社共催)が始まった。6月18日まで。

 本県誕生150年と下野新聞創刊145周年を記念して開催。フジツボ、ダンゴムシといったさまざまな甲殻類を紹介するとともに、人との関わりや県内での生息状況なども伝える。

 この日の展示解説では、同館の南谷幸雄(みなみやゆきお)主任研究員が世界最大のカニ「タカアシガニ」や特殊なハサミを持つザリガニ「アメリカンロブスター」について説明。甘エビは成長すると性転換することなど、ほかにも多くの知識を披露した。

 家族で訪れた宮の原小6年、高川廻(たかがわかい)さん(11)は「エビやカニなどの種類の見分け方が参考になり、今までよりもっと好きになった」と話していた。

 【宇都宮】市は29日、次世代型路面電車(LRT)の8月開業に向けた初の「乗り方教室」をJR宇都宮駅東口停留場で開いた。

 LRT沿線の今泉、峰地区の自治会員や小中学生など約130人が参加。LRT車両「ライトライン」に乗り込み、大谷石や伝統工芸「宮染め」といった宇都宮を意識したモチーフを取り入れた内装、軌道敷の渡り方、ICカードの使い方などについて、市職員の丁寧な説明に耳を傾けた。

 峰町、会社員高埜静香(たかのしずか)さん(38)は「内装が思った以上に上質。観光客もたくさん来ますね」。長男の峰小3年航希(こうき)君(8)は「段差もなくお年寄りにやさしい。シートも柔らかくて気持ちよく、早く乗りたくなった」と話した。

 教室は5、6月にも開催する予定。

 【大田原】小学生高学年を対象にした「わんぱく相撲なすのがはら場所」(同実行委員会主催)が29日、美原公園相撲場で開かれ、出場者は気合十分に熱戦を繰り広げた。

 大田原、那須塩原、矢板3市の小学生11人が出場し、学年ごとに総当たり戦が行われた。小学生力士たちはまわしを強く何度もたたいて自らを奮い立たせ、勢いよくぶつかり合った。

 市相撲連盟の大沼健司(おおぬまけんじ)会長(64)は閉会式で「熱戦に次ぐ熱戦。これからも相撲を楽しみ頑張ってください」と呼びかけた。

 那須塩原市大原間小4年矢澤蒼空(やざわそら)君(9)は祖母が大相撲好きだったことから関心を持ち、初出場。「相手はすごい力だったけど、楽しかった。勝てた時はうれしかった」と話した。

 各学年の優勝者は6月ごろの県大会に出場する。

市職員(左)からLRTの説明を聞く子どもたち
熱戦が繰り広げられたわんぱく相撲

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