ソフトボール 男子U23W杯 日本惜しくも「銀」 海邉、松尾ら長崎県勢活躍

銀メダルを手にした日本((c)日本ソフトボール協会)

 ソフトボールの第1回男子U23ワールドカップ(W杯)は15~23日、アルゼンチン・パラナで行われ、日本は優勝決定戦でオーストラリアに0-1で敗れて準優勝だった。惜しくも初代王者は逃したものの、この試合でリリーフ登板した海邉和也(安川電機、大村工高出身)をはじめ、長崎県勢が随所で活躍した。
 12チームが出場。2グループに分かれたオープニングラウンド(予選ラウンド)から、上位各3チームによるスーパーラウンド(決勝ラウンド)、その上位2チームによる優勝決定戦で競った。
 昨夏のアジア選手権を制した日本は予選ラウンドを5戦全勝で通過。決勝ラウンドでは、初戦でメキシコに1-0で競り勝つと、ヤマ場とみられたオーストラリア戦は8-1の五回コールドで快勝し、最終戦を待たずに優勝決定戦進出を決めた。
 メキシコ戦は左腕海邉が1安打12奪三振で完封。オーストラリア戦では1-1に追いついた三回2死一、二塁から、松尾翔輝(デンソー、大村工高出身)が勝ち越しの中越え2点三塁打を放った。

決勝ラウンドのメキシコ戦で完封するなど、4試合に登板して1失点と好投した大村工高出身の海邉(安川電機)=アルゼンチン・パラナ((c)日本ソフトボール協会)

 オーストラリアと再び顔を合わせた優勝決定戦は相手エースを打ちあぐね、0-0で進んだ。海邉は五回から2番手で登板。2イニングをゼロで抑え、七回に1点を奪われた。その裏、日本は先頭の佐藤光希(トヨタ自動車、大村工高出身)が左翼線二塁打で出塁したが、後続が倒れた。
 県勢はこのほか、井上裕太郎(平林金属、島原工高出身)が指名選手や二塁手で先発出場。WBSC戦で適時打を放ち、決勝ラウンドのオーストラリア戦には投手として2番手で登板し、1回無失点と好投した。

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