「なんとなく乗ったからマシ」 渋野日向子はパットで伸ばした“70”

ショットは前日より良かった(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 3日目(29日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

33位から出た渋野日向子は4バーディ、3ボギー「70」で回り、通算1アンダー24位で3日目を終えた。「ショットがボロボロ」と左右のミスで苦戦した2日目から、この日はパーオン率14/18(77.77%)、フェアウェイキープ率12/14(85.74%)と立て直せたかに思えたが「なんとなく乗ったからマシかな」と自己評価は少し厳しかった。

3打連続でバンカーにつかまり苦戦した(撮影/村上航)

5番でバーディを先行したが、8番は「どう考えてもミス」とティショットから3打連続でバンカーにつかまりボギー。9番はパーオンできず、続けてスコアを落とした。

砂地からの2打目(撮影/村上航)

「パー5が獲れていない」と3ホールあるパー5で伸ばせなかったことにも悔いが残る。2番はティショットを左の砂地に入れ、2打目でフェアウェイに出して3オン2パット。後半13番、15番の2つは短いバーディパットが入らなかった。

ショットに苦戦しながらも、グリーン上で光るプレーも見られた。「タテ距離もメチャクチャ悪いって感じではなかったから、それでパットが入ってくれた」とこの日に獲った4バーディはパッティングでスコアを伸ばした。5番で4m弱、後半は10番で6m、12番(パー3)で4m、16番で5mとポアナ芝で微妙な距離を決め切り、一時は通算2アンダーに浮上。最終ホールのパー3はティショットをバンカーに入れ、短いパーパットを決められずにボギーとしたが、「70」のアンダーパーでまとめた。

グリーン上のプレーがさえた(撮影/村上航)

「グリーン周りは本当に大事。ショットがどう荒れていてもイーブンでは絶対回って来られる」とショートゲームへの自信は増している。「きのうよりはショットが良かった。今の自分の全てを出し切れるよう、頑張りたい」と最終日に向けて切り替えた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/谷口愛純)

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