一流レストランのおいしそうな料理 レシピ変更を求められ店を辞める主人公 「ウィ、シェフ!」本編映像

2023年5月5日より劇場公開される、フランスのキッチン・コメディ映画「ウィ、シェフ!」から、本編映像の一部が公開された。

映像は、一流レストランのスーシェフとして働く主人公カティの戦場のような職場を切り取ったもの。自身が考案した前菜「ビーツのパイプオルガン」に、オーナーシェフからレシピ変更を求められるカティ。だが、自分のレシピのままでお客に出したことが発覚し、カティはレストランを去る。カティの確かな腕と、強気で頑固な一面が垣間見えるシーンとなっている。

このシーンの撮影場所は、パリ8区に実在する一つ星レストラン「アピシウス」。カティ役のオドレイ・ラミーがシェフ役をマスターするにあたって、数カ月の特訓を受けた場所でもある。カティの作る「ビーツのパイプオルガン」は、「アビシウス」のシェフであるマチュー・パコーが考案したもの。ちなみに、マチューの父親はパリの三つ星レストラン「ランブロワジー」の料理長で、そこはTBSドラマ「グランメゾン東京」で、最初に木村拓哉と鈴木京香の面接シーンとして登場する店としても知られる。

「ウィ、シェフ!」は、一流レストランのスーシェフ(副料理長)として働くカティを描いた作品。いつか自分のレストランを開くことを夢見るカティ。だが、シェフと大ゲンカして店を飛び出し、ようやく見つけた職場は移民の少年たちが暮らす自立支援施設だった。質より量、まともな食材も器材もない状況へ不満をぶつけるカティに、施設長のロレンゾは少年たちを調理アシスタントにするアイデアを提案する。フランス語がちょっと苦手な少年たちと、天涯孤独で人づきあいが苦手なカティ。料理がつなげた絆は少年たちの将来だけでなく、一匹狼だったカティの世界も変えていく。

監督は、初監督作「社会の片隅に」以降、移民大国フランスが抱える深刻な問題を社会派コメディとして発表してきたルイ=ジュリアン・プティ。実在のシェフであるカトリーヌ・グロージャンをモデルに物語を構築した。主演のカティ・マリーを演じるのは、「フランス、幸せのメソッド」「美女と野獣」「愛しき人生のつくりかた」「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」など、オールラウンダーとして活躍するオドレイ・ラミー。親身で少し気弱な人のいいセンター長を、「唇を閉ざせ」「最強のふたり」などのフランソワ・クリュゼが演じている。

【作品情報】
ウィ、シェフ!
2023年5月5日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町 他全国ロードショー
配給:アルバトロス・フィルム
© Odyssee Pictures - Apollo Films Distribution - France 3 Cinéma - Pictanovo - Elemiah- Charlie Films 2022

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