日本ラグビー協会は24日、U20日本代表のメンバー28人を発表し、長崎北陽台高出身のSH川久保瑛斗(東海大2年)、SO大町佳生(帝京大2年)の2人が選ばれた。代表チームは5月3~13日にサモアで行われる「パシフィック・チャレンジ」にジュニアジャパンとして参加。続いて6月24日に南アフリカ・ケープタウンで開幕する「U20チャンピオンシップ」に出場する。
川久保は西彼時津町出身。鳴鼓小4年時に時津ラグビースクールで競技を始め、鳴北中2年から4年連続でセブンズユースアカデミーに招集された。高校3年で高校日本代表入り。飛び級でU20日本代表候補にも選出された。昨季は故障などもあって不本意なシーズンに終わったが、徐々に本来の姿を取り戻している。身長160センチ、体重69キロ。
大町は大村市出身。大村ラグビースクールで競技を始め、大村中から長崎北陽台高に進んだ。川久保と同じく3年時に高校日本代表入り。パス、ラン、キックのスキルが高い攻撃型の司令塔として注目され、昨季は1年生ながら、SO、CTBで関東大学対抗戦に出場した。今回は代表チームの主将を務める。身長173センチ、体重84キロ。
高校時代に2人を指導した長崎北陽台高の品川英貴監督は「2人とも前向きに一生懸命やっていた。何よりもラグビーを楽しんでいた。高校代表、U20と一歩ずつ階段を上がっているので、このまま突き進んでもらいたい」とエールを送っている。
◎ひと言
◆川久保瑛斗 世界で戦えるチャンスをやっとつかみ取ったので、これをステップにさらなるレベルアップができればと思っている。選ばれたからには世界一を成し遂げたい。支えてくれた方々への感謝を忘れず、特に母には“ありがとう”の言葉しか出てこない。代表ジャージーを着て恩返しできればうれしい。
◆大町佳生 うれしい気持ちもあるが、目標(日本代表)への通過点だと考えているため、満足せずに精進し続ける。いい準備をして、国を背負う責任と覚悟を持って戦いたい。瑛斗(川久保)と世界の場でHB団を組むチャンスがあるのはうれしい。他のSHよりタイミングがあったり、考えてることが分かったりする。長崎県のラグビーをしている子供たちの目標となれるように頑張りたい。