畑岡奈紗はショット不調も「69」 日本勢最高12位に浮上

ティショットの感触は振るわなかったという(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 3日目(29日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

“ディフェンディングチャンピオン”が底力を見せつけた。2022年に今大会と同じコースで行われた「DIOインプラントLAオープン」で5打差の圧勝を飾った畑岡奈紗が4バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算2アンダーでホールアウト。22位から12位へと順位を上げ、日本勢最上位に立った。

グリーンを狙うショット、試行錯誤が続く(撮影/村上航)

開幕前から課題に挙げていたセカンドショット以降の精度は、この日も決して万全ではなかった。「ティショットもあまり感覚が良くない。ただでさえポアナ芝で短い距離でも難しいのに、遠くからだとパーパットも慎重になる」。パーオン率は16/18(88.88%)とグリーンを捉えたが、チャンスを作れず前半はボギー発進からオールパーとも耐える展開が続いた。

ハリウッドとは相性が良さそう(撮影/村上航)

通算イーブンパーで入った後半は「前半よりは(ピンに)近づくことがあったけど、難しいラインが多かった」としながらも、4バーディを奪取。15番(パー5)で6m、17番で3mを決めて通算4アンダーまで伸ばした。最終18番(パー3)は、カラーからパターで打った2打目が芝の影響で跳ねて2mほどショート。そこから2パットのボギーで1つ後退し、通算3アンダーで終えた。

昨年に自身がマークした優勝スコアは通算15アンダー。今年は難しいピンポジションに加え、昨年よりも柔らかいフェアウェイがバーディの数を増やしてくれない。「去年はもう少し硬かったので、飛距離を稼いで短いクラブを持てていた。今年は長いクラブで、距離をなかなか合わせにくいのはあると思う」と分析した。

首位との6打差を追いかける(撮影/村上航)

昨年とは異なる距離感を見定めながら、ショット改善に取り組んでいる。「これだけ感覚が悪い中でも上位でやれているので、あしたも頑張りたい」と首位との6打差を追いかける。(カリフォルニア州ロサンゼルス/谷口愛純)

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