厚さ1.55mmのコインでイメトレ ポアナ芝ってどれくらい「ポコポコ」?

渋野日向子もポコポコに苦戦した(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 3日目(29日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

今週のウィルシャーCCは、カリフォルニア州特有のポアナ芝がグリーン上を難しくする。「いつジャンプするか分からない」と古江彩佳が警戒するように、一日の間に急激に伸びるポアナ芝は、ボールを不規則に転がしライン読みやタッチに苦戦を強いる。

渋野日向子も「ポコポコ跳ねる」と昨年4月の「パロスバーデス選手権」(パロスバーデスGC ・カリフォルニア州)で悩まされた。午後の遅い時間になればなるほど、目に見えて分かるぐらい「ポコポコ」するポアナ芝。ひと昔前までは、グリーン攻略のために1セントコインを使ったイメージトレーニングを行う選手もいたという。

午後になるとポコポコが目に見てもよくわかる(撮影/村上航)

「ライン読みのときに、“ポコポコ”にどう対処するのかのイメージになります」と話すのは、LPGA選手のキャディとして同コースを回った経験のある幸村公英氏。「ポアナ芝は、足で踏んだらその分凹凸も深くなってカベになる。(打ち出しが)右に出たのに左に跳ねたりするので、そのイメージのやりかたとして効果的」と、ポアナのクセに慣れない選手は、厚さ1.55 mmの1セントコインをグリーンに撒いて凹凸のイメージトレーニングに使う選手もいたのだとか。

1セントコイン、イメトレにいいかも(撮影/村上航)

2019年のゴルフルール改正で、グリーン上のスパイクマークが修復可能になってからは、以前ほどグリーンのコンディションが変わらなくなった。それでも「夕方になると、凹凸がすごく見える。ひとつのアイディアとして、いいかもしれません」と試す価値はありそうだ。(カリフォルニア州ロサンゼルス/谷口愛純)

1円玉でもいいかも?

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