何かの間違い?J3に移籍してきたCL優勝クラブに所属した4人

FC大阪が29日に、スペインの強豪バルセロナに所属していたFWドングーの獲得を発表した。

J3チームにバルセロナのトップチームで公式戦に出場した選手は史上初。名門でプレーした大物外国籍選手の来日にSNSでは大きな話題となっている。

そこで過去にUEFAチャンピオンズリーグを制覇したクラブに所属し、J3クラブに移籍した外国籍選手4人をピックアップした。

デズモンド

左がデズモンド

所属していたCL優勝クラブ:インテル

J3クラブ:藤枝MYFC

2008年1月にデズモンドは、CL優勝3回、国内リーグ優勝19回のイタリア屈指の名門インテルに加入した。だがインテルで公式戦には出場できず、2012年に当時JFLの藤枝MYFCへ移籍して話題となった。

翌年は当時J2のFC岐阜でリーグ戦25試合2得点と屈強なCBとして活躍。2014年はJ3に参入した藤枝でリーグ戦5試合1得点の成績を残した。

同じガーナ系イタリア人の元イタリア代表FWマリオ・バロテッリとも交流があり、インテルでもチームメイトだった。2018年8月にイタリアのガゼッタ紙が掲載したバロテッリの特集では、家族と同じぐらい大切な友人としてデズモンドが名を連ねていた。

サントス

所属していたCL優勝クラブ:ポルト

J3クラブ:福島ユナイテッドFC

ユース年代はブラジルのCAジュベントスやECヴィトーリアの育成組織で過ごしたサントスは、2002年に関東第一高へ留学した。高校時代は強じんなフィジカルと優れた身体能力を持ったCBとしてスカウトから注目を集め、2005年にJ1浦和レッズへ入団した。

浦和では公式戦に出場できず、翌年はブラジルの名門クルゼイロへ加入。ここでの活躍が認められ、2007年にCLを2度制したポルトガルの名門ポルトへステップアップ。同年U-20ブラジル代表に選出され、主将として南米ユース選手権優勝に貢献した。

だがその後は伸び悩み、ブラジルやポルトガルのクラブを転々とする羽目に。2018年にJ3福島ユナイテッドFCに加入するも、リーグ戦は僅か1試合出場と悔しい結果に終わった。福島退団後は日本のアマチュアチームでプレーし続けたという。

ネイツ・ペチュニク

所属していたCL優勝クラブ:ツルヴェナ・ズヴェズダ

J3クラブ:栃木SC

スロベニア代表で32試合6得点と歴史に名前を刻んだペチュニクは2013年、1990-91シーズンのチャンピオンズカップ(現CL)を優勝したセルビアの名門ツルヴェナ・ズヴェズダへ加入した。加入シーズンでは、リーグ戦28試合7得点とまずまずの活躍を見せた。

2015年にJ2ジェフユナイテッド市原・千葉に移籍し、リーグ戦39試合14得点と活躍して話題を呼んだ。その後は大宮アルディージャを経て、当時J3の栃木SCへ完全移籍した。

キャリア晩年であったが、チームのターゲットマンとして機能し、シーズン途中の加入ながらリーグ戦12試合6ゴールの成績でJ2昇格に大きく貢献した。

ケルヴィン

所属していたCL優勝クラブ:ポルト

J3クラブ:鹿児島ユナイテッド

ブラジルのパラナで神童と期待されたケルヴィンは18歳を迎えた6月に、ポルトガルの名門ポルトと契約を果たした。主に右ウィングを任され、鋭いドリブルと精度の高い左足でサイドから違いを作り出した。

ポルトではリーグ戦15試合3得点2アシスト、CLに1試合出場と一定の成績は残すも、定着はできなかった。その後はブラジルのチームを転々とした。

昨季J2琉球に加入。17試合1得点と思ったような活躍ができず、チームもJ3へ降格した。今季は4試合2得点と上々の活躍を見せ、開幕の八戸戦ではリフティングからスーパーゴールを決めて3月の月間ベストゴールに選出された。

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伸び悩んだ天才レフティーが今季J3でどのような活躍を披露するのか注目したい。

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