【第34節】フラム vs マンチェスター・シティ
4月30日、プレミアリーグ第34節フラム vs マンチェスター・シティの試合がクレイヴン・コテージで行われた。
前節で首位アーセナルに完勝し、勝ち点差を2に縮めたマンチェスター・シティにとっては、勝利すれば首位奪還を果たす重要な試合となった。
試合は開始早々に動く。3分、大きなサイドチェンジを受けた左サイドのジャック・グリーリッシュがファーサイドにクロスを上げると、マフレズが中央のフリアン・アルバレスに折り返す。そのアルバレスをフラムのセンターバック、ティム・リームが倒してしまい、主審はPKのジャッジ。これをアーリング・ハーランドが沈め、プレミアリーグ最多タイとなる通算34ゴールを達成した。
早々にエースがゴールを決め、マンチェスター・シティのゴールショーが開幕するかに思われたが、フラムが一瞬の隙を突いて試合を振り出しに戻す。15分、中盤のアンドレアス・ペレイラのロングボールにハリー・ウィルソンが抜け出し頭で落とすと、FWカルロス・ヴィニシウスがワントラップから左足で豪快にボレーを突き刺す。
その後、試合はややトーンダウンし、一進一退の攻防が続く。27分にはフラム陣内での奪い合いからハーランドにボールが渡り、ハーランドはグリーリッシュへのロブスルーパスを選択。グリーリッシュが左45度の位置からコントロールシュートを放つが、これはフラムのGKベルント・レノがスーパーセーブで阻む。
ボールを保持するマンチェスター・シティに対し、カウンターに勝機を見出すフラムという構図が続いた36分、再び試合が動く。中盤でボールを奪ったマンチェスター・シティはマヌエル・アカンジからアルバレスへとボールをつなぐ。アルバレスは3人に囲まれながらも巧みなタッチで相手をかわし、右足を一閃。ボールがゴール左隅に突き刺さる。その後、スコアは動かず、1-2で試合を折り返す。
後半も、開始早々にマンチェスター・シティがチャンスを作る。47分、右サイドでボールを受けたアルバレスが逆サイドへロングフィードを送ると、ボールはグリーリッシュのもとへ。グリーリッシュはエリア内でタイミングを図りながらラストパスを送ると、ハーランドがこれをダイレクトシュート。ニアサイドへ強烈なシュートが飛ぶも、これも再びレノが鋭い反応でセーブする。
その後はフラムが圧力を高め、互いにチャンスを作るも決め切れない。76分には、攻勢をかけるべくフラムが“3枚替え”を敢行。ホームチームが主導権を握る展開になるも、マンチェスター・シティも集中を切らさず決定機は作らせない。後半アディショナルタイム8分も含め、マンチェスター・シティがそのまましのぎ切り、試合は1-2で終了。リーグ8連勝を飾り、勝ち点3を積み上げたマンチェスター・シティがついに首位奪還を果たした。
両チームはこの後、ともに第28節延期分を戦う。フラムはアウェイでリヴァプールと、マンチェスター・シティはホームでウェストハムと対戦する。