4月30日、セリエA第32節ナポリ vs サレルニターナの一戦がスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われた。
この試合はもともと4月29日に予定されていたが、先にナポリが勝利して30日のインテル vs ラツィオ戦を迎えた場合、結果次第でナポリの優勝が決まるという状況で、その場合は国内で様々な混乱が巻き起こる可能性があったため、急きょインテル vs ラツィオ戦の後に行われるよう時間が変更された。そしてラツィオがインテルに敗れたため、ナポリは「勝利すればスクデット獲得」という状況でこの一戦を迎えることになった。
開始早々の2分、ナポリはイルビング・ロサーノが右サイドに抜け出し、クロスをヴィクター・オシムヘンが頭で合わせたが、惜しくもゴール右へ。その後はナポリがボールをキープし、サレルニターナの敷いたブロックを崩そうと試みる展開が続く。
23分にはFKからオシムヘンがヘディングシュートを放つが、サレルニターナのGKギジェルモ・オチョアがファインセーブで回避する。42分には波状攻撃を仕掛け、最後はアンドレ・ザンボ・アンギサが左足でボレーシュートを放ったが、ここもオチョアが立ちはだかった。ナポリのポゼッション率80%、サレルニターナはシュートわずか1本という一方的な展開ながら、スコアレスで前半を終了する。
後半もナポリが攻め続ける展開が続く。60分にロサーノとピオトル・ジエリンスキに代えてジャコモ・ラスパドーリとエリフ・エルマスを投入。そしてラスパドーリが絡んだ攻撃でCKを獲得すると、右からのボールをマティアス・オリベラがヘディングでたたき込み、62分にナポリが先制する。
これで勢いを得たナポリに対し、サレルニターナも選手交代をしながら攻撃姿勢を強めたため、以降はややオープンな展開に。76分にはサレルニターナのゴリゴリス・カスタノスが左足のシュートを放つと、ナポリは78分にオシムヘンの低弾道のミドルシュートがオチョアを脅かし、80分にはカウンターからクヴィチャ・クワラツヘリアが左足のシュートを放つが、惜しくも枠を外す。
すると84分、サレルニターナはタッチライン際のFKからブライエ・ディアが左サイドを突破。鋭い切り返しから左足を振り抜き、同点ゴールを突き刺した。
何としても勝利が欲しいナポリは87分、クワラツヘリアが右足でコースを狙ったシュートを放つが、ここもオチョアがスーパーセーブ。90+3分にはCKからアミル・ラフマニがヘディングシュートを放ったが、ボールはオチョアの正面へ。結局勝ち越しはならず、1-1でタイムアップを迎えた。
この結果、両チームともに1ポイントずつを積み上げ、ナポリは勝ち点79、サレルニターナは34に。ナポリとラツィオの勝ち点差は「18」となり、スクデット獲得は次節以降に持ち越しとなった。
次節、ナポリはアウェイでウディネーゼと、サレルニターナはホームでフィオレンティーナと対戦する。