岩佐歩夢「ペナルティは完全に自分のミスでした」/FIA F2第4戦バクー決勝レース2

 4月30日にアゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで開催された2023年FIA F2第4戦バクーのフィーチャーレース(決勝レース2)。ミディアムタイヤでのスタートを選択し、17番グリッドからポイント獲得を狙ったホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢だったが、バーチャルセーフティカー(VSC)中の手順違反により5秒のタイムペナルティが課せられることとなり、結果は12位と入賞には届かなかった。

 決勝レース2終了後、岩佐はペナルティについて「完全に自分のミスでした」と振り返った。

「結局、ポイント獲得もならず、週末を通して残念な結果に終わりました。プライム(ミディアム)でのスタートはギャンプル的な作戦でもあり、それを採ったのは2台だけでしたが、早い段階でセーフティカー(SC)が出ることもなく、もう1台(アイザック・ハジャル)は入賞し自分もペナルティの5秒がなければトップ10内はいけたので、悪くはなかったと思います」と岩佐。

 そして、ペナルティについては「VSC解除の際の加速のタイミングが少し早かったためで、それは完全に自分のミスでした。常にギリギリのタイミングを狙っていて、今回コーナリング中に解除というあまりよくないタイミングであったためにわずかに早過ぎてしまいました」と説明する。

「マシンは少し改善され、グリップ感もよくなりましたが、乗りにくい状態は続いていて、フルプッシュではミスが出やすい難しいレースでした。この後、バルセロナでテストがあるので、マシンについては今回の分析をしっかり行って、今後速さを取り戻せるよう努力したいと思います」

 バクーの2レースともにポイントを獲得できなかった岩佐は、ザウバー育成のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)、メルセデス育成のフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング)にかわされ、ドライバーズランキング3位に後退することとなった。

 ふたたびランキングトップに浮上し、タイトルを掴むことができるかは、次戦イモラ以降続くヨーロッパラウンドで安定した速さを見せ続けられるかにかかってくる。そのためにも、5月10~12日にスペイン・バルセロナで開催される公式テストでの走りにも注目したいところだ。

2023年FIA F2第4戦バクー 岩佐歩夢(ダムス)

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