「甘く酸っぱく」児童にっこり 特産イチゴを学校給食に 東彼杵郡の生産者が無償提供

ゆめのかを頰張る児童=東彼杵町立彼杵小

 JAながさき県央いちご部会北部支部(岡田広吉会長)は長崎県東彼東彼杵、波佐見、川棚の3町の小中学校の学校給食に特産のイチゴ「ゆめのか」を無償提供した。
 同支部は生産者41戸が加入し、甘みと酸味が調和した品種「ゆめのか」を中心に計6.6ヘクタールの畑で栽培。2021年度は276トンを出荷した。
 イチゴ提供は2年前、コロナ禍で学校行事などに制約が多かった子どもたちを笑顔にしようと生産者が発案。今回は食育や地産地消に生かしてもらおうと、3町の計11校に計376パックを贈った。
 4月27日、東彼杵町内の小中学校の給食で1人2粒ずつイチゴが配られた。蔵本郷の町立彼杵小では、岡田会長が1年生25人に「おいしいイチゴを食べて勉強を頑張って」と呼びかけた。児童たちは笑顔で頰張りながら、「表面に種がついているのはなぜ」などと鋭い質問を寄せていた。
 同20日は川棚、同21日は波佐見両町の小中学校にも提供した。

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