自転車シミュレーターで自身の運転をチェック、ヘルメット着用も忘れずに

寄贈された自転車シミュレーターを体験する滋賀県警職員(大津市打出浜・県警本部)

 JA共済連滋賀県本部(大津市)は、地域貢献活動の一環として自転車シミュレーター1台を県警に寄贈した。県警は5月11日から始まる春の全国交通安全運動や交通安全教室などの場で活用する。

 今月から自転車に乗る際のヘルメット着用が全年齢で努力義務化され、自転車を巡る交通安全に関心が高まっていることに伴い、寄贈した。シミュレーターは画面上の仮想の交通状況に応じて走行し、左右や後方確認といった身ぶりとともに評価を受け、自身の運転の問題点を確認できる。県警は古いモデルを所有していたが、今回は路上の自転車レーン表示といった最新の交通情勢を反映させたシミュレーターが贈られた。

 滋賀県警本部で行われた寄贈式では、JR共済連滋賀の上野正樹本部長が「身近で手軽な自転車の危険性を確認してもらいたい」と話し、舩越剛之交通部長に目録を手渡した。

 県警交通企画課によると、今年1~3月の間に自転車運転中の事故は112件(前年同期比10件増)発生し、4人が死亡(同2人増)している。

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