山縣亮太 レース復帰 & 福部真子と髙山峻野が躍動 織田記念陸上に豪華アスリートが集結

4月29日(土)、織田記念陸上(エディオンスタジアム広島)が開催され、日本陸上界のトップアスリートが、広島に集結しました。中でも会場を盛り上げたのは、広島出身の選手たちでした。

地元広島の大会が1年7か月ぶりの復帰レースとなったのは、100メートルの日本記録保持者・山縣亮太 。

東京オリンピックの後、右ひざの手術を受けた山縣。久しぶりの大会で「いつもより1.5倍緊張した」と振り返るレースは、10秒48でゴール。完全復活とはなりませんでしたが、地元の声援を受けながら復帰レースを走り切りました。

山縣亮太 選手
「織田記念で復帰レースを迎えられたのはすごくうれしく思います。実際のレースは思っていたより、ちょっと厳しい結果になったかなっていうのは正直あるんですけど、ここから調子を上げていきたいです。やっぱりレース独特の緊張感っていうのが本当にあって、きのうの前日練習からすごいドキドキしていたので。こういうのも場数を踏んで、しっかり慣れていかないといけないなって思いました」

女子100メートルハードルで会場の注目を集めたのは、府中町出身の 福部真子 。この種目で日本人唯一、世界陸上の参加標準記録をすでに突破している福部は、予選ではただ1人、12秒台(12秒95)で走り、決勝進出を決めます。

福部は現在、8月の世界陸上にピークを合わせる調整をしていて、決勝では福部より早めの調整で、今大会で世界陸上の参加標準記録を狙う選手たちに競り負け、3位に終わりましたが、地元の応援団へ明るい表情を見せました。

福部真子 選手
「6月の日本選手権で3位以内に入れば即、内定をいただけるんですけど、そこまでにギアが間に合うかどうかが、今の段階では間に合いそうだけど、ちょっとレベルが高いなっていうのをきょう走っていて感じたので、どうなるかわからないですけど、この12秒台で走れたっていうのは、8月に向けてのその12秒5を切るっていう目標自体はちょっと近づいてきたのかなとは思いました」

男子110メートルハードルでは、広島市出身の 高山峻野 が決勝に進出。高山もすでに世界陸上の参加標準記録を突破済みで、まだ走りは調整段階ですが、2着でゴール。8月の世界陸上出場へ向け、順調な仕上がりを見せました。

高山峻野 選手
「年に1回ぐらいしか、広島でレースしないんですけど、でもやっぱりたまに帰ってきて、みなさんの声援をいただけるのは本当に温かくて、それが力になりました。日本選手権でしっかりピークを合わせて、戦えるようにすることと、今の若い世代が出てきているので、その子たちに負けないようにがんばりたいですね」

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