多くの日本人選手が所属するセルティックは4月30日に行われたレンジャーズとのFAカップ準決勝に0-1で勝利した。
負傷から戻ってきた旗手怜央は先発から66分間プレーしたが、あるシーンが話題になっている。
前半30分すぎにレンジャーズ選手がピッチ上で手当てを受けていた場面。
旗手は給水しようと、レンジャーズのメディカルスタッフが持ってきたバッグから水を拝借しようとした。
だが、相手MFトッド・キャントウェルはバッグを掴むと旗手がとれないようにそれを脇にどけたのだ。うろたえた旗手は別のレンジャーズ選手にことわったうえでどうにかボトルをゲットしていた。
キャントウェルの行為は反スポーツマンシップとして叩かれている。
かつてセルティックでプレーした元イングランド代表FWクリス・サットンは「トッドに対して公平を期すなら、彼は自分の髪の毛をよく見せるために水を節約する必要があったのさ」と皮肉交じりのツイートで嘲笑していた。
キャントウェルは一部で偽ベッカムとも言われているとか…。
同じく元セルティックのペーター・グラント氏も『The Go Radio Football Show』でこう指摘していたそう。
「彼はやった相手がスコットランド人じゃなくてラッキーだった。旗手は礼儀正しいからね。
リスペクトが欠如していた。
味方サポーターのご機嫌をとるのもいいが、正しいことをするんだ。ピッチ上では常にリスペクトを持つ。
旗手はただ水を飲みたがっていただけだ」
もし、相手が相手だったら痛い目に遭っていたと感じているようだ。なお、グラント氏は、キャントウェルの古巣であるノリッジでのプレー経験と監督経験もある人物。
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また、かつてレンジャーズのエースだったクリス・ボイドも『The Sun』のコラムでこう指摘している。
「(レンジャーズにとって)ニコラス・ラスキンとキャントウェルはいい補強になりえる。
だが、キャントウェルはピッチ上に集中する必要がある。レンジャーズファンたちを巻き込んで盛り上げようとするのではなくね。
ピッチ上で名をあげろ。彼が才能ある選手であることに疑いはないが、もっとやる必要がある。特にああいう試合ではね」
旗手の名前をこそ挙げていないが、水の一件を暗示しつつ、プレーで魅せろと説いていたようだ。