レイプ事件を起こしてきた男たち 赦すか赦さないか 話し合う女性たち 「ウーマン・トーキング」本編映像

2023年6月2日より劇場公開される、本年度のアカデミー賞で脚色賞を受賞した「ウーマン・トーキング 私たちの選択」から、納屋で議論をするシーンの本編映像が公開された。

集まった女性たちに「どうする?」と問いかけるアガタ(ジュディス・アイヴィ)はオーナ、サロメの母。スカーフェイス・ヤンツ(フランシス・マクドーマンド)は、信仰のために男を赦すべきと主張するが、サロメ(クレア・フォイ)はあきれたように笑って立ち上がり、赦さないと主張する。男たちを赦して天国に行くか、赦さず追放されるか。究極の選択を前に、女性たちの心は揺れ、交わされる言葉に熱がこもる。

それぞれの戸惑いや決意が行き交うなか、オーナ(ルーニー・マーラ)の「天国だけでなく 地上でも存在理由が必要よ」という言葉に、「何もしない」派のスカーフェイス・ヤンツは、娘の手を取って立ち去ってしまう。小ばかにしたような言い方のマリチェ、感情をあらわに訴えるサロメ、静かに核心をついた言葉を発するオーナ。それぞれの女性たちの気質が表現された議論シーンとなっている。

「ウーマン・トーキング 私たちの選択」は、2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元にした、ミリアム・トウズによるベストセラー小説「WOMEN TALKING」を原作とした作品。舞台は 2010年の架空の村。自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きる女性たちがたびたびレイプされる。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」などと男性たちに否定されていたが、それが実際に犯罪だったということを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来をかけた話し合いを行う。

監督・脚本は、「アウェイ・フロム・ハー」で監督・脚本家としてデビューし、数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。本作で、本年度アカデミー賞の脚色賞を受賞した。2度のアカデミー賞ノミネート歴を持つルーニー・マーラが主演を務め、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショーらが出演している。出演とプロデュースを務めたオスカー女優のフランシス・マクドーマンドは、本作のオプション権を獲得後、ブラッド・ピットが率いる映画制作会社「PLAN B」へ話を持ち込み、映画化が実現した。

【作品情報】
ウーマン・トーキング 私たちの選択
2023年6月2日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
配給:パルコ ユニバーサル映画
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