コウノトリとハート 栃木のハートランド城 聖地認定でモニュメント

県産スギで作られたモニュメント

 【栃木】渡良瀬遊水地の谷中湖とハートランド城(藤岡町藤岡)が「恋人の聖地」に認定されたことを受け、市はこのほど県産スギを使った記念モニュメントを制作し、ハートランド城1階ロビーに設置した。

 谷中湖とハートランド城は昨年10月、NPO法人地域活性化支援センターが認定する「恋人の聖地」に選ばれた。モニュメントは「聖地」を広くPRし、誘客につなげる狙い。

 制作したのは、鹿沼市を拠点に活動しているチェーンソーアーティスト小林哲二(こばやしてつじ)さん(52)。豊かな自然と幸せを象徴する「コウノトリ」の2体の彫刻と、ハートの形の「谷中湖」をモチーフにした高さ約180センチの鉄製のモニュメントを組み合わせた。

 コウノトリの彫刻は高さ約150センチ。ラムサール条約に登録されている自然豊かな遊水地に合わせ、環境に優しい循環型資源である県産スギの間伐材を使用した。足元のスギの年輪を湖の波紋に見立てたという。

 市渡良瀬遊水地課の芹沢嵩(せりざわたかし)主事(32)は「今後、モニュメントが恋人の聖地をPRしていく上で一役買ってくれればうれしい」と話している。

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